ツキトハナ 金丸曜子さん 東京からUターン
2017.04.29
金丸曜子さん
- Uターン
- 起業
「宮崎が何もないと言われるのが、すごい悲しかった」
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いずれ何かの自営業をしたいと思っていたものの、これというものが見つからず、高校卒業後は様々な仕事を転々としていまいした。花が特別大好きだった訳ではないのですが、宮崎を離れる前に2年ほど生け花の教室に通っていたのをきっかけに花屋を開こうと思い、勉強をするために28歳になる直前で東京へ行きました。
東京を修行先に選んだのは、花の流通量が全国で一番多いから。大手の花屋に就職して実際に店頭に立ち、花の種類やラッピングの仕方など多くのことを学びました。毎日がとても充実していてあっという間に3年が過ぎた頃、朝から晩まで仕事をしながら慣れない土地での生活に体を壊してしまい、「そろそろ宮崎戻ってもいいかな。」と思って、地元へ帰ることにしました。
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宮崎へ戻ってから半年間は、短期のアルバイトをしながら物件を探していました。最初の方、探し始めて1ヶ月くらいでここが見つかったので決めました。
板張りだった床を剥がしてモルタルにしたり、一から全てを自分で決めたり、やっと自分のお店を開けることへのワクワクが大きかったので、不思議と全然心配はなかったです。両親からの反対もなく、自分でお店をしている叔母が良き先輩となってくれました。
宮崎と東京を比べて違うところはお花の物流が少ないことです。お店をオープンして初めの頃は、お花の種類がとても少なく全て東京から取り寄せていたので負担が大きかったです。あと、宮崎はふらっとお店に入られる方が少ないですね。東京は駅中にお店があったりするので仕事帰りに寄られる方が多かったです。「こっちの方がお花を飾られる方が若干少ないかな。」
お店のコンセプトは「入りやすいお花屋さん」
お店にはお花を買わなくても来られるような、雑貨屋さんみたいな感覚で来ていただけるように意識しています。近くに雑貨屋もあるので、目的がなくてもついでにふらっと寄っていただければなと思います。季節ごとにスイートピーなど、宮崎県内のお花も置いていますよ。
2016年の7月23日にオープンしてから9ヶ月が経ちましたが、現状維持ができればいいなと思いつつ、「もしすごい余裕ができたら、自分の好きなお花だけに特化した花屋さんをしたいな。」という思いはあります。
私は28歳で宮崎を出て、友達もほとんど県外で、みんなが口を揃えていうのは「宮崎は何もない。」そう言われるのがとても悲しかったので宮崎に帰ってお花屋さんをしようと思いました。宮崎を出た時に「あれ、宮崎でもやれるんじゃないかな。」という思いはすごくありました。場所じゃないですね。
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プロフィール
1985年生まれ、宮崎市出身。宮崎市内で花屋 ツキトハナを経営。生け花教室を通して花屋を開業することを決意し、修行のために上京。大手企業で3年勤めた後、宮崎へUターン。2016年7月に「ツキトハナ」をオープン。現在、母の日プレゼントの準備に日々追われているとか。
【店舗情報】
ツキトハナ